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2024.04.12

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四角い缶だけど他社の缶とは何か違う
組上缶(くみあげかん)ってどんな缶のこと?

缶缶ブログ

金方堂の主力商品と言っても過言ではないぐらい、たくさんのサイズで展開している「組上缶(くみあげかん)」について解説していくよ。四辺を折り上げて角で組むから「組み上げ」缶という名称なのさ。「くみうえ缶」ではないから気をつけて。

まず初めに一般的な角缶との違いだけど、以前このブログ『3ピース缶と2ピース缶の違い』でも紹介したように、組上缶は蓋と胴の2つのパーツでできている2ピース構造なんだ。
そして通常の角缶は蓋・胴・底の3つのパーツでできているから、3ピース缶ということになるよ。

2ピース3ピース
組上缶の展開図角缶の構造
組上缶の底面3ピース缶の底

この組上缶は紙箱の展開図のように十字型になっていて、四辺を折り曲げて垂直に立たせることで缶の形にしているんだ。(だから「箱っぽい缶」「箱みたいな缶」「箱型の缶」って問い合わせがあるほど)
ということは、底と胴が一体で繋がっているから、底面にも胴と同じ色数を使ってデザインできちゃう!デザイナーさんにとっては表現の幅が広がるよね。

さらに特徴をあげると、組上缶は四つのコーナーが角ばっていて、直角に近いシャープでスタイリッシュな形なんだ。3ピースの缶ではどうしても加工の都合上、角に丸みをつけないと製缶することが難しいから、真上から見るとその差は一目瞭然!

上から見た形上から見た形
組上缶天面角缶天面

組上缶をよく使ってくれるお客さまは、チョコレート業界やクッキー業界。この直角に近い形状のおかげで、中身がチョコレートやクッキー、サブレなどの焼き菓子というときに、隅までピッタリ入れやすいのが最大のメリット。
また特別なエリアを型から作らなくても、緩衝材やグラシン紙を使って中身を保護しやすいのも、この缶型が選ばれやすい理由かな。

それから、組上缶は胴にボッチと呼ばれる出っ張りが付いているから、蓋を被せたときに「パチッ」とはまる音がするのも気持ちがいいところ。

最後に、なぜ金方堂にはたくさんのサイズの組上缶があるのかというと、缶業界の主流が3ピース缶の時代に、折り曲げて容器にする製法をいち早く取り入れたから、1970年代にはパテントを取得して、様々なサイズの組上缶を世に送り出していたんだ。

今では他社でも組上缶を扱っているけど、それでもまだまだ「組み上げ缶といえば金方堂さんだね」と言ってもらえるぐらいフリーで使える型の種類は豊富だから、ぜひお菓子の容器を考えるなら僕たちに相談してね。

ちなみに組上缶の蓋同士を合わせたシンメトリ缶という超薄型の容器もあるから、次回はシンメトリ缶の説明をするよ。楽しみに待っててね!

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