2011.08.18
お久しぶりぶり!夏季休業が終わり、一回目の『缶缶が行く!!』始まりだよ。
スチールマークと聞いて想像するのは、丸型のタイプって人が多いんじゃないかな?
でも金方堂で扱っているような、ギフト缶やお菓子の缶などは四角い形のスチールマークを使っているんだ。
今日はその違いを説明するよ。
まず、丸いタイプのマークだけど、これは主に飲料缶で使われているんだ。
缶ジュースを買ったら見てみよう。きっとこのタイプのマークだよね。
続いて四角いほうのスチールマークは、一般缶材質表示マークと言って、全日本一般缶工業団体連合会が、スチール缶であることを容易に判別出来るよう、自主的に作ったマークなんだ。このマークでスチール缶のリサイクル率向上を目的としているの。
手元にクッキー缶や煎餅缶、海苔缶などがあったら、マークを探してみてね。
テーマパークで売っているような缶容器にも付いていると思うよ。
どう?丸と四角の違いが分かったかな?
オリジナル缶のデザインをするときは、間違えて菓子缶に飲料用のスチールマークを付けないように気を付けて。
さらに詳しい話しをすると、この四角いスチールマークは全日本一般缶工業団体連合会に加盟している缶屋で製造した商品にしか表示できないの。
だから、海外製の缶には、それぞれの国独自のマークが付いているんだよね。
以上、まだまだ暑い日が続くけど、ネタ探しに奔走する『缶缶が行く!!』でした。
2011.08.08
金方堂は今週8月11日(木)から、来週16日(火)まで夏季休業に入るよ。
その間は、ブログ『缶缶が行く!!』のコーナーもお休みなんだ。
毎週月曜と木曜の週二回更新だから、なんと2回も会えないってことだね。
みんな寂しいと思うけど、お休みの間は、
自宅で今までのブログを読み返してくれてもいいよ。
上野周辺情報だけじゃなく、所々に缶屋のためになるお話しも織りまぜてあるし。
缶缶は節電の影響もあって、軽く夏バテ気味、
この休業期間中にしっかりメンテナンスしておこうかな。
なにせ「缶」と「パンダ」の人造動物だもの。
「だもの」を使うとちょっと、相田みつをっぽいね。
では、次回8月18日(木)更新の『缶缶が行く!!』まで
楽しみに待っててね。
2011.08.04
今日は空き缶を使った、懐かしい遊びを紹介するよ。
あ、もちろん缶缶は年齢的に知らないから、会社の大先輩に聞いたお話しだよ。
まず真っ先に思い浮かぶのが“缶けり”だよね。
アルミよりスチール缶を使うの。
地域によって多少ルールは違うけど、おおまかに言うと、オニが缶を立てて数を数える。
そこからはかくれんぼの要領で、友達を一人見つけては缶を踏み、その友達の名前を宣言する。
見つかった人はオニの近くで捕らわれの身になるんだ。
缶は他の人に蹴られても、オニ自身が踏み損なって倒してもダメで、
もし途中で缶が倒れたら、最初からやり直しって残酷なゲーム。
ちなみに、オニが缶を踏む際に友達の名前を間違えてもダメ。
だから上着や帽子などを交換してオニを混乱させるなど、子供ながらに頭脳戦や、
心理戦、団体での協力プレイを駆使するっていうなかなか高度な遊びだね。
続いては、何の意味があるのかサッパリ分からないのに、なぜかやりたくなる“缶ぽっくり”のお話し。
缶ゲタって呼ぶ地域もあるかも。
竹馬を空き缶で代用したようなもので、ヒモを通した缶の上に乗ってねり歩く。
…ただそれだけ。
歩くときにパカポコと音がするリズム感と、普段よりもちょっとだけ高い目線が優越感。
手と足を一緒に出さないと行けないから、最初の一歩はみんなつまずくけど、すぐに慣れるよ。
走り回るうちにヒモが取れたり、缶が変形したりと、そうやって壊れるまで思いっきり遊べるのも、
捨てる予定だった缶だからこそできるんだよね。
昔の人のほうが「工夫して遊ぶ」ってことを自然と身につけるから、いつの間にか再利用になってるんだ。
今回紹介したのは飲料缶とか、缶詰の空き缶を再利用している遊びだから、
金方堂の業務分野とは少し違っちゃった。
金方堂が得意とする分野は、クッキー缶や煎餅缶、海苔缶、お茶缶など
デパ地下に売られているようなギフト缶や、お土産の缶がメインだからね。
以上、缶遊びをする時は、車に気を付けて!『缶缶が行く!!』でした。
2011.08.01
上野から浅草にかけて走る無料の巡回バス、その名も『パンダバス』というのがあるんだ。
オスとメスの2種類あって、金方堂から一番近い場所で見るなら、
メスのほうのバスが稲荷町駅前とJR御徒町駅を通過するよ。
(通過するだけで停まらないから要注意)
このバスは上野駅周辺から浅草やスカイツリーまでの道を巡回するから、観光客に大人気!
だけど立ち乗りは禁止されていて、全25席が埋まった時点で乗れなくなってしまう…。
さらに朝10時から夕方5時まで一時間に一本のペースという超レアな乗り物。
どうりで宣伝とかしないわけだ?。
こうなると、見るだけでも貴重だよね。
本社でもパンダバスを目撃した人はなかなかいないし、
「そんなバスは無い」とガセネタ説まで流れたぐらいだよ。
そこで企画課の人に写真を撮りに行ってもらいました。
運行時間とルートを念入りに調べて、稲荷町のあたりは停車はしないけど、
浅草通りを通って行くことが分かった。
一時間に一本だから狙うなら昼休みだけ。
前後の停留所の時刻表から稲荷町通過を12:05分と推理したデザイナーさん。
即日、昼休みに向かうもすでにバスは通過した後のよう。
翌日も12:00になると同時に靴に履き替え、早歩きで稲荷町を目指したけど、
約50m先をパンダが笑顔で通過していったんだって!
(ぷっ、想像するとウケる!)
本業の缶のデザインに影響がない程度に頑張ってほしいね。
そして3日目のチャレンジは、いつもよりちょっとフライング気味の昼休み。
浅草通りを走り抜けるパンダバスを無事に撮影成功!
さあ、皆さん!これが3日間ねばって撮影してくれた激レアの『パンダバス』だよ。
本当はカメラを向けると左目が閉じてウインクしてくれるんだけど、
さすがに携帯のカメラだと運転手さんが気付かなかったみたいだね。
以上、上野にライバル出現で、ちょい焦る『缶缶が行く!!』でした。
2011.07.28
東京本社から一番近い駅は都営大江戸線とつくばエクスプレスの新御徒町駅。
地上に出ると真っ先に目に入るのが、おそらく今日紹介する『佐竹商店街』だと思うんだ。
マスコットは福を呼ぶ商売繁盛のシンボル、フクロウ。
佐竹の由来は秋田藩主佐竹氏の広大なお屋敷があった場所だから。
今でもいろいろな所に、「佐竹」や「竹」の冠がついた建物などが残っているよ。
ここに古地図を用意したよ。
上に見える水色の部分が不忍池(しのばずのいけ)で、下のほうの赤枠が現在の佐竹商店街の位置。
拡大すると佐竹右京大夫の文字が見えるね。
(逆さまなのは、当時の地図は主に表門のある方向から見て、名前が書かれていたから)
さすがに106年の歴史がある金方堂も、この時代にはまだ無いみたい。
佐竹商店街のホームページを見ると、いろいろなドラマやCM、映画(デスノート、二十世紀少年など)のロケ地としても協力しているらしい。
日本で二番目に古い商店街と銘打ってるし、盛り上げようと頑張っているね。
佐竹のフクロウと缶缶のコラボで、オリジナル缶商品でも提案しちゃおうかな。
今後もご近所さんとして、より一層の応援をしなくちゃ。
以上、台東区への地元愛『缶缶が行く!!』でした。
2011.07.25
金方堂本社が御徒町にあるのに、肝心なアメ横についてまだ紹介してなかったね。
JR上野駅から御徒町駅までのひと区間、高架下に続く商店街が『アメ横』。
名前の由来は戦後、アメリカ軍からの横流し品が流通した商店街なので、アメリカ横丁の省略なんだ。
一説には、貴重だった砂糖も手に入ることから、飴菓子を売る店も多く、飴屋横丁から来ているという話しも。
ちなみにGHQ払い下げのパンツを略して『Gパン』と呼んだのも、この辺りからなんだって。
アメ横を歩いてみると、乾物屋、魚屋、靴屋、鞄屋、洋服屋、お菓子屋が多い。
もちろん戦後のイメージそのままに、ミリタリーグッズのお店もあるよ。
たまに米軍製なのか、ブリキの用途不明な缶が置いてあったりするから、缶缶も市場調査を欠かせない場所。
7月16日(土)から8月7日(日)まで、上野では「東日本復興支援納涼大会」と題して、上野の夏祭りが開催中だよ。
当然のことながら、アメ横周辺もパンダ関連グッズが盛りだくさん。
この街は今、右を見ても左を見ても、パンダパンダパンダだよ。
たぶん、缶缶が一番マイナー選手・・・。
これは気を抜けないぜ。
以上、『缶缶が行く!!』でした。
2011.07.21
久々に大阪営業所付近の情報をお伝えするよ。
金方堂大阪営業所のすぐ近くに、「堀川のえべっさん」と言われる堀川戎(えびす)神社があるよ。
商売繁盛の神様で七福神でもある戎様を、大阪の人はなぜ「えべっさん」と呼ぶのか?
神様を「神さん」と言うように、戎様は「えべっさん」らしい。
商いの町らしく、大阪にはたくさんのえべっさんが祀られているんだって。
堀川戎神社もその一つなんだよ。
大阪営業所の営業マンは毎朝、8階の窓から眼下の堀川戎神社に向かって、
角缶と丸缶を左右の手に持ち、えべっさんに頭を下げるんだとか。
「今日も缶の受注を、ぎょうさんいただけますように」
…………………………………
…………………………………って
もちろんパンダギャグだよ。
だいたい、下に見える神社に向かって8階から頭を下げるって、
どんだけ頭が高いんだ!って話しだね。
まあ、大阪の営業マンは、「やれ」と言われれば、
本当に毎朝やっちゃうぐらい、ノリがいいと思うけど。
どうせなら、お中元シーズンだし、えべっさんに缶入りギフトでもお届けしたら、
金方堂の売上もアップするかな?
以上、大阪営業所にネタを振った『缶缶が行く!!』でした。
2011.07.19
6月30日放送の日本テレビ『秘密のケンミンSHOW』内で、
「もったいない」と題して、エコ容器を紹介するコーナーがあったよ。
コーナータイトル部分から
「東京の人はヨックモックの缶をペン入れに使っている」と、
いきなり缶容器の再利用方法に触れてくる構成に、
缶缶も思わず目を奪われちゃった。
司会のみのもんた氏からは「鳩サブレーの缶も捨てられないんだ」
「家に3缶ぐらいある」といったトークも。
他にも、「群馬県民はだるま弁当の容器を、貯金箱として再利用する」とか、
「神奈川県民はマーロウの、メモリ入りプリン容器を捨てられない」
「北海道民は六花セレクトの缶に、裁縫セットを入れている」
「新潟県民は柿の種の缶に、オモチャを入れていた」
「京都府民はそばぼうろの缶に、通知表など思い出の品を入れていた」
などなど。
ある大阪代表のタレントさんは、プリンの空き容器や、
ゴーフル缶を取り上げて説明していたけど、
それらが大阪ではなく、兵庫のお菓子と知って驚いていました。
こういう番組は、パッケージに携わる業界人なら、
きっとみんな注目していたんじゃないかな。
番組では缶だけじゃなく、いろいろな空き容器の再利用方法を、
県民性とともに紹介していたよ。
先週ブログで書いたような、二次利用・アフターユースの意識は、
これからもどんどん高まっていくね。
以上、テレビっ子『缶缶が行く!!』でした。
2011.07.14
缶の製造メーカーとしてボク達がもっとも気にしているのが、
「使い終わった缶(中身を食べ終わったお菓子の缶)を、みんなはどうしてる?」
ってこと。
もちろん各自治体の回収方法にあわせて分別してもらえると、
スチール缶は100%すべてが再利用されて復活するから、
とても環境に優しい素材なのは間違いないよ。
でも缶の良さは他にもあって、
例えば長い期間、別の用途でも使ってもらえる事とかね。
各家庭で小物入れや、ハガキ入れ、裁縫道具箱として第二の人生を送っている缶が
一つや二つ、あるんじゃないかな?
これをアフターユースと呼んでいるんだけど、この宣伝効果は大きいんだよ。
金方堂のショールームに来たお客さんからよく言われるのが、
「あ!この缶、家に昔からある!」という言葉。
これはメーカーにとっても、自社のパッケージをずっと
手元に置いてもらえるという、ありがたい宣伝物になるわけ。
てことで、食べ終わった菓子缶をどうしているのか、インターネットで検索してみたよ。
中でも圧倒的に多いのが、ディズニーランドで買った缶をどう再利用しているか、
活発な議論が各所で展開されていて「なるほど?」と感心しちゃう意見も見受けられる。
やっぱりキャラクターモノは人気があるんだね?。
せっかくだから、
『缶缶が独自に決める、缶屋も唸る缶の再利用方法ベスト3』はコレだ!
![]() |
「第3位 食品・調味料入れ」(袋タイプの塩・胡椒や、麺類が湿気にさらされないように) |
「第2位 貴重品収納ケース」(印鑑や通帳、保険証や母子手帳など、引き出しの中だとグチャグチャになって困るから) | |
「第1位 子供のおもちゃ箱」(子供のおもちゃは小さいものがいっぱい。全部まとめて詰め込めるから、お母さんには大助かりらしい) |
たしかに紙箱だと子供は潰しちゃうけど、
缶だとベコベコ音がするほど凹んでも、そのまま使い込めるからね。
缶缶も大量のキン消しを粉ミルクの缶に入れてた…おっと、2008年生まれだった。
今日はちょっと長話しになったけどこの辺で、以上『缶缶が行く!!』でした。
2011.07.11
稲荷町駅からひと駅隣の田原町駅は、かっぱ橋道具街の入口だよ。
ランチタイムに本社から歩いてみたら約12分ほど。
この辺は食器や料理道具だけでなく、ネオンサインやお店のディスプレイに使えそうな雑貨などの問屋も集まっているよ。
ここ数年、外国人観光客が食品サンプルを物珍しげに眺めている姿も見かけるんだ。
ちなみに写真左のほう、道具街入口のビルに大きなコックの顔があるね。
このオブジェは結構有名なんだけど、缶缶はあえて右側のビルに注目したよ。
なんとバルコニーがコーヒーカップになっているの!
どう?この観察力。
えっ?知ってた?
かっぱ橋は本社から徒歩圏だから、企画課の人も仕事の情報収集で訪れるよ。
ラーメンの寸胴に見立てたパッケージデザインを依頼された時には、本物の寸胴を観察しに来たし、にぎり寿司をモチーフにした缶の提案では、食品サンプルのお店で寿司ネタをたくさんチェックしていたんだ。
さすがに本物のお寿司をベタベタと触りながら、いろいろな角度に回すことは出来ないからね。
以上、かっぱ橋も散歩コース『缶缶が行く!!』でした。